俗に「ラッパ」

　金管楽器の一種で、略称は「Tp」「Trp」「ラッパ」「ペット」などと呼ばれます。

　管の全長に対して円筒部分の割合が大きく、多くは長円状に巻かれ、その中ほどに通常3つのピストンまたはロータリー式のバルブを備えています。 この楽器の調性には様々なものが存在しますが、最も一般的なのは変ロ調（B♭管）とハ調（C管）である。ハ調を除き、移調楽器ですね。

【音域（実音記譜）】

管長による分類
　現在のトランペットはB♭管が標準であり、管長約147cmよりも短いものをショートトランペットとも呼び、約65cmのC管迄が一般的です。

　短い方からのC管、B♭管、A管については、ピッコロトランペットと呼ばれています。 大抵は、一台のトランペットにオプションパーツの組み合わせで調子が変えられるようになっているようで、長いものは、アルトトランペット（管長2m前後）やバストランペット（管長3m）と呼ばれています。 ショートトランペットのE♭管をソプラノトランペットと呼ぶこともありますが、もっぱら調子で呼ばれているようですね。

機構による分類

　現代のトランペットはそのバルブの構造によって、ピストン・トランペット、ロータリー・トランペット等に分類されます。

１．ピストン・トランペット
　ピストン・バルブを使って管長を変化させる方式です。 現在、日本、アメリカ、フランスなどで最も一般的に使用されています。 一般に「トランペット」と言ってイメージされるのが、このピストン・トランペット（B♭管）であり、音が目立つので良くソロに用いられます。 また、ロータリー・バルブに比べて故障しにくい特長があります。

２．ロータリー・トランペット
　ロータリー・バルブにより管長を変化させる方式です。 ドイツ、オーストリア、オランダ、北欧などでよく用いられています。 日本でもオーケストラでは演奏する曲によって（主にドイツ音楽で）用いられる場合があるようです。 一般にピストン・トランペットと比べ、重厚で厚みのある音色を持ち、音が柔らかく飛び出さず、弦楽器とよくブレンドし、クラシック音楽ではよく用いられていますよ。

３．スライド・トランペット
　ソプラノ・トロンボーンと形状が似ていますが実際には異なります。 機構はトロンボーンと同一で音域が一般のトランペットと同じ。 多くは用いられませんが、ポルタメントやグリッサンドを効果的に使いたい場合には有効です。 比較的構造が簡単で安くできるのでドイツなどで作られています。

メーカーとしては、
YAMAHA： 日本でも昔から信頼度が高く憧れのブランドとして君臨する名門。世界中で愛されているのは言うまでもありません。
Bach： 日本でも昔から信頼度が高く憧れのブランドとして君臨する名門。世界中で愛されているのは言うまでもありません。

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